熱中症予防!水分補給の目安と自家製ドリンクの簡単な作り方をお伝えします!パート②
こんにちは!
院長の石田将太郎です。
前回からの何日かの間に、一気に夏が進んだように思います。
汗かきな私としては、室内や院内の温度設定にいつも悩まされています。。
さて前回パート①では、
・水分不足で起こるお体の不調
・あなたに合った水分摂取量の目安
・特に夏場では外してほしくない水分摂取の3つのタイミング
といった内容をお伝えさせていただきました。
今回パート②では、
・反対にこのようなタイミングでは水分摂取を控えましょう
・より効果的な水分摂取の方法
・簡単にできる自家製経口補水液の作り方
といった内容でお伝えしていきます。
ぜひこの度のブログも、最後までご覧になっていただければ幸いです。
○もしかしたら夏バテを引き寄せるかも!?
水分補給を心がけましょう!
ノドの渇きを感じる前に水分を取りましょう!
と、しつこいぐらいにお伝えさせていただきましたが、
反対に、あまり水分を取ってほしくないタイミングもあります。
それはずばり、
食事の時間を中心にした前後30分のお時間です。
特に食前の30分から食事中に関しては注意が必要です。
この時間に水分を取りすぎていると、消化に必要な胃や腸の消化液を薄めてしまう可能性が
考えられるようです。
また、冷たい飲み物を一気にそそぎ込むようなことがあると、胃腸も冷えて
かたまってしまいます。
そのような状態であるにもかかわらず、食べ物など固形物が入ってくるとなると、
胃や腸にとっては、
運動前のウォーミングアップをすっぽかして、
体の温まっていないうちに100メートル走を全速力でダッシュさせられるような、
まるで嫌がらせのような状態となります。まず肉離れ確定です。
さらにお腹はチャポチャポのままです。
すごいダメージだと思いませんか。
ですので食事の時間から逆算して、前後30分は極力過度な水分補給を
控えるように気をつけてみましょう。
体調を安定させるためにも、夏バテ予防や秋に疲れを残さないためにも
ぜひ心がけていただきたいです。
熱中症とは離れた内容に思うかもしれませんが、
胃腸が疲れると食べ物の消化や栄養の吸収がおっくうになるだけでなく、
水分を吸収する働きにも影響がでてしまいます。
ちなみに、体にとって水分が吸収されやすい温度は
5〜15℃程度が最適のようです。
冷たくても、冷蔵庫で冷えている程度を限度と覚えておいてください。
氷が入るとやはり冷えすぎのようですね。
(温度が低いものの方が胃を速く通過するという性質もあるようです。)
○水分補給にもってこいの飲み物は?
てっとり早いし、どことなく体にも良さそうなイメージのスポーツ飲料は、
百歩ゆずってもやはり甘すぎるようです。
糖質やカロリーを気にされる方にとっては脅威でもあります。
私も実際にスポーツ飲料を飲むときは、水で半分以上の薄さに割って飲むように
しています。
粉末タイプのものを使用用途の2〜3倍の水分量で割って飲まれると、
コスパも高めですからオススメです。
ほんのりと味を感じる程度で大丈夫です。
最近では経口補水液として商品も出ていますので、万が一に備えて常備しておくと
安心ですよね。
○作ってみよう!自宅で経口補水液!(甘さ控えめバージョン)
甘さとカロリーを控えるために、一般的なお砂糖ではなくブドウ糖を使います!
ブドウ糖はドラッグストアやスーパーでも購入できます。
(取りすぎはいけませんが砂糖にも含まれるブドウ糖には、腸管での水分吸収を促進する
という重要な働きがあるようです)
【作り方】
分量として、
水1リットルに対し、
・ブドウ糖大さじ2(18グラム)
・塩小さじ1/2(3グラム)
・レモン果汁50ミリリットル
これらをまぜたらできあがりです!
けっこう簡単に作れそうですよね!?
無添加や食材にこだわる方には特にオススメかと思います。
ぜひ一度お試しください。
レモンを他の果汁に変えることで風味や味のバリエーションが増えますし、
果汁からクエン酸やミネラル分も摂取できるようになります。
(ただし栄養価やミネラル分を必要量摂取できるかといえばそうではありません)
ちなみに白砂糖を使うとなると、白砂糖の分量は大さじ4・1/2(40グラム)が目安に
なるので、ブドウ糖との分量の差がすごいですよね。
※注意点として、手作りの経口補水液には防腐剤などはもちろん入っていませんので、
作った後は1〜2日以内には飲むようにしましょう!
また乳幼児に飲ませる時には、アレンジとしてハチミツを使った物は飲ませないように
しましょう。乳児ボツリヌス症の原因になります。
○まとめ
今回の内容の中でも、
・食事の30分前からは過度な水分摂取をさけましょう。
・冷たいものが飲みたくても、氷を入れると冷えすぎて体には負担になります。
5〜15℃を意識しましょう。
・てっとり早く見えてもスポーツ飲料は糖分が多すぎます。
半分以下の濃度に割って飲みましょう。
この3点を少しずつでいいので心がけてみてください。
熱中症や脱水症状の予防だけでなく、夏バテの予防と秋に疲れを引きずらない体作りの
お役に立てると思います。
暑い夏を少しでも元気にすごしましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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