肩こりさん必見!季節の変わり目を上手く乗り切る方法とは!?

こんにちは、鍼灸師柔道整復師の石田です。

 

少しずつ秋を感じられるようになってきましたね。

日中と朝晩の気温差が激しくも感じられます。

 

お昼間はまだまだ暑さを感じると思いますが、これから過ごしやすい気候が少しずつ増えていくと嬉しいですね。

 

 

 

肩こりの女性のイラスト

さて、ちょうどこの頃になると、

 

「いつもより肩こりがひどいんです」

「寝違いをおこしました」

「朝起きたら首やせすじがバキバキです」

 

という声が多くなるように思います。

また、

 

「鼻やのどの具合も悪い」

「熱もないのに、風邪のような感じがする」

 

こういった声も聞くことが増えます。

 

せっかく気候が良くなってきていて、アクティブに、活動的になろうとした矢先に

このような体調不良に悩まされるって、けっこう落ち込みますよね。

 

私自身も健康を意識しだすまでは、決まって夏の終わりごろに一度、体調のすぐれない感覚に悩まされる時期がありました。

 

 

そこでこの度は、とくに肩こり首こりに悩まれる方に向けて、季節のうつりかわり

の時期を上手くのりこえる方法をご紹介させていただきます。

 

お時間のある時に最後まで読んでいただけると嬉しいです!

 

 

 

【筋肉や関節の不調だけが原因?ではない!この時期の肩こり】

 

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施術をしながら伺っていくと、

 

さきほどのお声の中にもありましたが、のどや鼻の不調をいっしょに訴えられる方が多くいらっしゃいます。

 

アレルギー性鼻炎があるわけでもないのにどうして?」

「べつにしんどくもないし風邪もひいてないけど、のどがイガイガして空咳(からぜ き)が出るんです。どうしてでしょうか?」

「寝ていても咳で起きてしまって、少し寝不足なんです。」

 

と、みなさん不思議に感じられたり、お困りになられているご様子でした。

 

しかしじつは、

 

鼻やのどの不調も、肩こり・寝違いの大きな原因のひとつと

なっているようなんです。

 

 

 

【奥深い!体の繋がりと粘膜の秘密】

 

ところでみなさん、「粘膜」といわれるとどのようなイメージでしょうか?

からだの外がわは皮膚によっておおわれていますが、ぐるっとめくって内がわ(からだの中)は、実はすべて粘膜でおおわれています。

 

この粘膜の特徴として、しっかりと湿っていて、少しねばり気をふくんでいることが良い状態のようです。

 

じつは鼻やのどは、これら粘膜が特に外気にさらされていて、乾燥をふせいだり異物のお掃除をしたりと、敏感にお仕事をしている場所なんですよね。

 

そして鼻やのどの粘膜は神経をとおして、くび・肩の筋肉とつながっているんです。

 

不便なことに、鼻やのどの調子が悪いといったメッセージは、そのまま神経をとおして筋肉に伝わり、伝わった筋肉は緊張して硬くなってしまいます。

 

そして硬くなった肩やくびが、痛みや違和感となっていくんですね。

 

 

 

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急ですが、砂漠に咲くサボテンやアロエを想像してみてください。

 

硬い皮の中には、ぎっしりと水分や栄養分を蓄えていますよね。そして少し粘液質かと思います。

 

ところがなにかのアクシデントで、実がさけたり枝が折れてしまったら、乾燥した砂漠に生えているんですから、そこから一気に枯れてしまいそうですよね。

 

鼻やのどの粘膜も、乾燥や外気の急な変化にはストレスをうけてしまいます。

そして、もとの良い状態に戻そうとすごく頑張ります。

 

 

日本の風土では、今まさに偏西風(へんせいふう)という季節風が吹いています。

この季節風は北西から吹いているので、乾燥して少し冷たい空気なんです。

 

そしてそして、北西からということで黄砂やpm2.5といった粒子もたくさん

飛んできます。

 

まだまだ残暑を感じたり、

朝夕たまに吹く心地よい風にこころを和ませている時期ですが、

 

鼻やのどの粘膜は一足先に大忙しの働きづめとなっているんですよね。

 

こういった状態が急におこったり、継続することで、

 

粘膜と、くびや肩の筋肉のあいだでおこなわれる神経のやりとりがはげしくなり、

 

知らぬまに肩こりがひどくなっていたり、

寝違いをおこしてしまったり、

辛い状態をひき起こす要因になっているようでした。

 

なんとなく、鼻やのどの調子がすぐれないことにも頷けるような気がしますね。

 

 

 

 

【即実践!効果的な3つの予防策】

 

ここからはこの時期の肩こりや寝違いの予防に対して、

特に効果的なセルフケアの方法をお伝えしていきたいと思います。

 

①蒸しタオルを使った温シップ

すこし熱めのお湯につけてから絞ったタオル、もしくはレンジでチンした蒸しタオルで鼻やのどを温めてあげましょう。

やけどをしないように、乾いたタオルを一枚はさんでおくと安全です。

時間の目安は、さめて冷たくなるまで。寝る前がおすすめです。

 

②唾液腺のマッサージ

唾液腺マッサージと聞くと少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、

すごく簡単です。

お顔の中にある、ほお骨の下あたりから耳にかけての一帯を押してあげたり、顎先から耳にかけての一帯を骨にそって(いわゆるエラの内側)、てんじょうの方向へ押し込むようにマッサージしましょう。

唾液がでやすくなって、口の中やのどがうるおいます。

強さは、痛気持ちいいぐらいを目安に。

あご持ち上げ体操のイラスト(嚥下訓練)

 

③湯船にしっかりとつかる

忙しい中でも、シャワーだけでお風呂をすまさず、しっかり肩や首まで湯船につかる機会を増やしていきましょう。

全身の血流が良くなると、こりもほぐれやすくなります。

また、湯気は粘膜にとってうれしいお友達です。

お風呂で温まっている女性のイラスト

 

上記3つの予防策に取り組んでいただくことで、肩こり改善、寝違いの予防として

効果が期待できます。

 

 

 

【まとめ】

今回は夏から秋にかけての、季節のかわりめにおこりやすい肩こりや寝違いについて

お話をさせていただきました。

 

・筋肉や関節の硬さだけが肩こりの原因ではない

・風土や気候が体にどのように影響しているか

・簡単な3つの予防策

 

といった内容になりました。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

 

また、予防策を頑張って取り組んでも一向に良くならない、といった場合は

他にも原因があったり、お体の状態がセルフケアでは追いつかないぐらいひどくなっている可能性があります。

 

そのような時は、根本的な治療として整体や鍼灸治療をおすすめします。

 

その他、鼻炎や慢性のアレルギー症状にも対応していますので、なにか思い当たるようなことがあればお気軽にご相談ください。

 

 

これからの良い季節、肩こりはもちろん、のどがイガイガしたり、咳が気になっていてはせっかくの行楽や親しい方たちとの貴重な時間も思い切って楽しめませんよね。

さらに今は、コロナウイルスのおかげで咳をすることもためらってしまいます。

 

お体を良い状態に保つということは、ご自身だけでなく関わるすべての方にとっても大切なことです。

 

こんなことも良くなるの?と思いになっているような、一見些細に思えるお悩みでも、その方にとっては何か大きな発展になることが多々あります。

迷っていることがありましたらぜひ一度ご相談くださいね。

その不安と勇気にしっかりと寄り添っていきます。

 

 

 

 

監修 柔道整復師 鍼灸師  石田将太郎